見学予約 資料請求 CONTACT

Copyright © DAIKOUSAN Co.,Ltd. All Rights Reserved.

新築で失敗しない外壁材選び!種類と特徴を詳しく解説

2025.01.17

新築住宅での外壁材選びは、外観やメンテナンス性を重視する問題の1つです。さまざまな選択肢がある中で、「どの外壁材が見た目に合うのか」「耐久性やメンテナンスはどうなのか」「予算内で選べるものはどれ?」など、迷ってしまうという方も多いでしょう。

しかし、多くの種類や特徴を把握するのは容易ではありません。そこで今回は、外壁材の種類と特徴を分かりやすく解説し、選び方のポイントも解説します。自分の理想にぴったりの外壁材を見つけるためにも、ぜひご覧ください。

外壁材の種類

住宅に使われる外壁材には、主に以下の7種類があります。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木質系サイディング
  • 樹脂系サイディング
  • モルタル
  • ALC
  • タイル    

サイディングとは、板状の外壁材のことで素材によって特性が異なります。そのため、上記のような4種類に分かれています。ここでは、それぞれの外壁材には、どのような特徴があるのかを詳しく見ていきましょう。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を原料として板状に加工した外壁材です。一般社団法人 日本サッシ協会の「2024年3月版 住宅用建材使用状況調査」によると、新築住宅の約8割で使用されており、圧倒的なシェアを誇っています。

窯業系サイディングの魅力は、コストが手頃で、機能性、デザイン性のバランスが良いことです。色柄の種類が豊富で施工もしやすいため、多くの人に選ばれています。また、工場生産のため、仕上がりの質が職人の技術に左右されず、安定している点も魅力です。

金属系サイディング

金属系サイディングは、金属板を加工して模様をつけ、裏側に断熱材を組み合わせた外壁材のことです。

表面に使われる金属板には、ガルバリウム鋼板や塗装ステンレス鋼板などがあり、素材によって耐久性や費用が異なります。

金属系サイディングは、防水性が高く、軽量で地震にも強い点がメリットです。デメリットとしては、衝撃で凹みや傷がつきやすく、価格がやや高めであることが挙げられます。

木質系サイディング

木質系サイディングは、無垢の木材を素材とした外壁材で、多くの場合、表面に塗装が施されています。

木質系サイディングは、断熱性が高いことや、木の温もりを感じられるナチュラルな外観が楽しめる点が魅力です。他のサイディングにはない自然な雰囲気を持つ家を作りたい方におすすめします。

しかし、施工費用やメンテナンス費用が高くなる傾向にあります。コストや手間の面を理解したうえで、木の魅力を活かしたこだわりの家にしたい方に向いている外壁材と言えるでしょう。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を素材とした外壁材です。耐久性や耐候性に優れており、寒さや酸性雨に強く、ひび割れしにくいというメリットがあります。

また、顔料を素材に練り込んでいるため、再塗装の必要がないとされています。継ぎ目にコーキングを施さないため、メンテナンスが楽な点も魅力です。

ただし、単色でカラーバリエーションも限られ、国内ではシェア率が低いため、施工できる業者が少ない点には注意が必要です。

モルタル

モルタルは、セメントに砂と水を混ぜた材料で、網状の金物「ラス」の上に塗って仕上げていく外壁材です。サイディングが普及する前は主流の素材で、今でも独特の風合いを求めて施工する人は少なくありません。

モルタル外壁はつなぎ目がないため、サイディングのようにシーリングの劣化を心配する必要がありません。また、波模様や型抜きなど、自由にデザインできる点も魅力です。

一方で、ひび割れが発生しやすいデメリットも見逃せません。特に、大きなひび割れが起きると、雨水が浸入し構造部分を腐食させたり、雨漏りの原因になったりするリスクがあるため、定期的にメンテナンスをすることが大切です。一般的には、10~20年ごとに外壁塗装が必要と言われます。

ALC

ALCとは、軽量気泡コンクリートのことで、高温・高圧で蒸気養生されたコンクリートパネルを素材とした外壁材です。耐火性や耐震性、断熱性に優れ、耐久性が高く、耐用年数は60年以上とも言われます。

しかし、ALCは多孔構造のため素材自体の耐水性は、あまり高くありません。そのため、防水機能のある塗料で仕上げる必要があります。一度吸水するとひび割れや欠けが生じやすくなるため、定期的な点検と塗装のメンテナンスは欠かせません。

タイル

タイル外壁は、薄い陶器製のタイルを壁に張り付けて仕上げる工法です。粘土を焼き固めた硬い素材で、耐久性に優れています。

タイルの外壁は傷や摩耗に強く、紫外線による変色や褪色が起こりにくいため、経年劣化が目立ちません。

また、水を吸収しにくいので雨の影響を受けにくく、汚れにくい点も魅力です。高級感のある外観を作れるため、多くのメーカーがさまざまなデザインのタイルを提供しています。耐用年数の目安は約30~50年と、長持ちするのも魅力です。

ただし、施工費用が高額になりがちな点がデメリットです。また、施工不良やコーキングの劣化により水が浸入すると、浮きや剥がれといったトラブルが発生することがあります。

そのため、タイル外壁の耐久性を保つためには、定期的な点検とメンテナンスをすることが大切です。

外壁材の種類の選び方

たくさんある外壁材の種類の中から、自分の家にあったものを選ぶときには何を基準にすればよいのかわからないこともあるでしょう。外壁を選ぶときには、以下の5つのポイントを意識してみてください。

  • 構造にあわせて選ぶ
  • デザインで選ぶ
  • コストで選ぶ
  • メンテナンス性で選ぶ
  • 耐震性で選ぶ

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

構造にあわせて選ぶ

外壁材を選ぶときには、建物の構造にあった種類を選びましょう。たとえば、RC造(鉄筋コンクリート造)にはコンクリート打ちっ放しやタイル外壁が適しています。木造や鉄骨造にはサイディングやALC、モルタルがおすすめです。

デザインで選ぶ

外壁材は、住宅の外観の印象を大きく左右します。多くのハウスメーカーや工務店では、性能やメンテナンス性、コストなどの理由からサイディングをすすめています。

ただし、サイディングにも窯業系や金属系など複数の種類があり、それぞれに異なる質感があり見た目も変わります。理想のイメージに近づけるためには、外壁材のサンプルを取り寄せたり、実際に施工された建物を見たりして、自分が気に入っているデザインを選ぶことが大切です。

コストで選ぶ

外壁材を選ぶとき、コストは重要なポイントです。同じ坪数の家でも、外壁材によって建築費用は大きく変わります。たとえば、窯業系サイディングは比較的手頃な価格です。

一方、タイル外壁は高級感があり耐久性も優れていますが、その分建築費用が高くなる傾向があります。家づくりでは、土地の購入費や地盤補強、住宅設備に耐震設備など、他の項目にかかる費用も考慮しなければなりません。

自分にとっての優先順位を決めて、外壁材にかける初期費用を検討しましょう。

メンテナンス性で選ぶ

外壁材を選ぶ際に、メンテナンス性は重要なポイントです。長期間使用する外壁材だからこそ、どれくらいの頻度や手間でメンテナンスが必要になるかを考慮しましょう。

窯業系サイディングやALCは10~15年ごとに再塗装が必要ですが、色やデザインが豊富で人気があります。

一方、タイル外壁は再塗装の必要がなく、汚れにも強い外壁材です。ただし、目地の劣化がある場合には打ち替えを行うため、定期的なメンテナンスは欠かせません。

また、金属系サイディングは耐候性が高く、メンテナンス費用を抑えられますが、衝撃で凹みやすいため注意が必要です。メンテナンス性を重視する場合は、初期費用だけでなく長期的なメンテナンスコストや手間を含めたトータルバランスで選びましょう。

耐震性で選ぶ

地震に備えたい場合、外壁材の耐震性を考慮することが重要です。建物全体の揺れを軽減するためには、軽量な外壁材が適しています。

その点、 金属系サイディングは軽量で、耐震性に優れた外壁材の一つです。軽さによって地震のときにかかる建物への負荷を抑えられるでしょう。

新築住宅では目的にあった外壁材の種類を選ぼう

新築住宅の外壁材選びは、建物の見た目だけでなく、耐久性やコスト、メンテナンス性、そして耐震性など、多くの要素を考慮する必要があります。

窯業系サイディングや金属系サイディング、タイル、モルタル、木質系など、それぞれの外壁材には特徴があるため、自分のライフスタイルや予算に合わせて選びましょう。

外壁材選びで失敗しないためには、建築会社などプロに相談するのも方法の1つです。自分にぴったりの外壁材を見つけるためにも、本記事を参考に建築会社に相談してみてはいかがでしょうか。

タグ: