古くなった住宅は、適切にリフォームすることで、住み心地や利便性を高められます。しかし、加古川市で戸建て住宅をリフォームするにあたって、必要な費用などの詳細が分からず、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、加古川市で戸建て住宅のリフォームを検討している方に向けて、費用相場やメリット・デメリット、成功させるためのポイントなどを詳しく解説します。
また、記事の最後では、加古川市のリフォームで使える可能性のある補助金についてもご紹介します。
これから加古川市でリフォームをしようか検討している方は、ぜひ参考になさってください。
そもそも「リフォーム」とは？
リフォームとは、老朽化などで劣化した部分を改修して、住宅を新築に近い状態に回復させることを意味します。
住宅は、住み続けることで各部に劣化が生じ、その平均寿命は約30年ほどだといわれています。しかし、これはあくまで何もせずに住み続けた場合の耐用年数の話であり、劣化に対してリフォームを施せば、家の寿命を延ばすことが可能です。
そのため、住み慣れた我が家の住み心地を改善し、より長い期間住み続けるためには、必要に応じて適切なリフォームをすることが重要だといえます。
リフォームと建て替えの違い
リフォームと建て替えの違いは、費用と工期の2点にあります。
そもそも建て替えとは、古い家屋を取り壊したうえで、新築住宅を建て直すことを意味します。そのため、取り壊しと建築それぞれで費用と時間がかかり、工期が1年以上かかることも少なくありません。
一方、リフォームの場合は住宅を部分的に改修するので、建て替えほど費用がかかりません。工期の長さは、何にどこまで手を加えるかによりますが、トイレなど小規模なもので数日程度、大規模な全面リフォームでも数ヶ月程度で完了します。
また、費用は安ければ数十万円ほど、高い場合は数百万円になることもありますが、建て替えに比べればはるかに安いといえるでしょう。
リフォームとリノベーションの違い
リフォームとリノベーションの違いは、工事の目的にあります。
リフォームは先述の通り、劣化した部分を改修して、新築の状態に近づける目的で工事します。一方でリノベーションの場合は、ライフスタイルの変化などにもとづき、家に付加価値を与えるために工事します。
たとえば、古くなった壁紙を張り替える場合は、リフォームに相当します。一方、1つの部屋を2部屋に分けるため、壁を新設する工事はリノベーションに相当します。
ただ、リフォームとリノベーションどちらとも考えられる工事も多いので、それほど明確に使い分けを意識する必要はありません。
加古川市でリフォームにかかる費用
加古川市で住宅をリフォームするにあたって、どれくらいの費用がかかるか気になる方も多いでしょう。
「一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会」が実施した調査によると、2022年度時点で、住宅のリフォーム実施者の平均費用は471.6万円とされています。リフォームは、地価の影響をあまり受けないので、加古川市の場合も、概ねこれくらいの金額が平均だと考えて良いでしょう。
ただ、ひとくくりにリフォームといっても、住宅のどの部分に手を加えるかによって、実際の費用は大きく変わってきます。
そのため、以下では水まわりや居室など、住宅の代表的な場所ごとのリフォーム費用について、順に詳細を確認していきましょう。
参考：2022年度 住宅リフォーム消費者(検討者・実施者)実態調査報告書｜住宅リフォーム推進協議会
水まわりのリフォーム費用
水まわりのリフォーム費用は、20～250万円ほどがボリュームゾーンです。
まず、トイレや洗面所の場合、20～50万円ほどの費用がかかります。ただ、便器や洗面台だけの交換の場合は、もう少し安くなることもあります。
続いて、浴室やキッチンなどの場合、100～200万円ほどかかることが多いです。特に、間取り変更を伴うような大規模なリフォームだと、配管移設の工事が必要なので、費用が高くなります。
居室のリフォーム費用
リビングなどの居室の内装をリフォームする場合は、80～300万円ほどの費用がかかります。
壁紙やフローリングの張り替えの場合、居室の広さによって費用が変わってきます。また、断熱材をリフォームする場合は、基本的に全体を交換しなければいけないので、最低でも100万円はかかってくるでしょう。
それに加えて、壁を新設するなどの大規模な工事となると、相場以上に費用がかかることもあります。
外構・エクステリアのリフォーム費用
外構・エクステリアのリフォーム費用は、平均すると100～300万円ほどになります。
外壁や屋根の塗り替え工事の場合、家のサイズにもよりますが、100万円前後かかるのが一般的です。また、外壁材や瓦などを新しいものに交換する場合は、200～300万円ほどかかります。
ただし、高所での作業には専用の足場を組む必要があるので、階数が多い一戸建て住宅の場合、平屋よりも費用が高くなる傾向にあります。
加古川市で家をリフォームするメリット
加古川市で家をリフォームすることには、大きく以下3つのメリットが考えられます。
- 建て替えより費用が安い
- 建て替えより工期が短い
- 補助金を使える可能性がある
各メリットの詳細について、順に確認していきましょう。
メリット①：建て替えより費用が安い
加古川市で家をリフォームする1つ目のメリットは、建て替えより費用が安く済む点です。
建て替えとなると、一度古い家を取り壊したうえで、新しく一から新築を建てる必要があり、コンパクトな間取りの一戸建てでも1,500万円以上はかかるでしょう。
一方、リフォームの場合は部分的に手を加えられるので、安ければ数十万円程度で住み心地を改善させられます。
メリット②：建て替えより工期が短い
加古川市で家をリフォームする2つ目のメリットは、建て替えよりも工期が短くなる点です。
建て替えの工期は、新築を建てるときと同等かそれ以上の期間が必要で、最低でも1年は見ておいた方が良いでしょう。一方、リフォームは大規模なものの場合でも数ヶ月、ピンポイントの部分的なリフォームなら、数日程度で完了することもあります。
メリット③：補助金を使える可能性がある
加古川市で家をリフォームすると、補助金を使える可能性がある点も大きなメリットです。
補助金を使えれば、実質的な費用負担を大きく軽減できます。特に、耐震性や省エネルギー性を高めたり、空き家を活用したりする目的でおこなうリフォームは、補助金の対象になる可能性が高いです。
加古川市でリフォームする際に注意すべきデメリット
以上見てきたように、加古川市で家をリフォームすると多くのメリットが得られますが、同時に注意すべきデメリットもあります。
ここでは、代表的な3つのデメリットについて、詳細を確認していきましょう。
デメリット①：実現できない間取りがある
加古川市での住宅リフォームでは、実現できない間取りがある点に注意しましょう。
リフォームはあくまで、古くなったものを新しく変えることが主な目的なので、大きな間取り変更はできないことが多いです。特に、家を支える柱を取り外したり、耐震性を保つ
耐力壁を取り払ったりするような工事はできません。
ただし、間取りの相性によっては、リフォームで実現できる場合もあるので、詳しくは施工業者に相談してみましょう。
デメリット②：全面リフォームは費用が高くなる
加古川市で住宅を全面リフォームする場合、費用が高くなる点に注意が必要です。
前述したように、水回りだけ、居室だけといった部分的なリフォームであれば、比較的安い費用で実現できます。一方、全体を刷新するようなリフォームだと、想定しているより費用が高くなりかねません。
そうなると、もう少し費用を追加して建て替えをした方が、基礎などにもテコ入れできて良いケースもあります。どちらが適しているかは、築年数や今後住みたい年数などによっても変わってくるので、不安があれば業者に相談してみましょう。
デメリット③：住宅ローンの利用ができない
住宅をリフォームする場合、基本的に住宅ローンは使えない点に注意しましょう。
住宅ローンとは、新しく住宅を建てるために使える制度であり、既存の住宅に手を加えるリフォームの場合は、対象外となることが多いです。
なお、リフォームローンであれば使える可能性がありますが、住宅ローンより借り入れ可能額が低くなります。また、金利も住宅ローンより高いことが多いので注意しましょう。
加古川市でリフォームを成功させるためのポイント
加古川市で住宅をリフォームすることには、メリットとデメリットの両面があります。そのため、リフォームを成功させるためには、以下3つのポイントを意識しておくことが大切です。
- ライフスタイルに合わせてリフォームする
- リフォームの優先順位を決める
- 3社以上から相見積もりを取る
それぞれのポイントの詳細について、順に確認していきましょう。
ポイント①：ライフスタイルに合わせてリフォームする
加古川市でリフォームを成功させるには、ライフスタイルに合わせてリフォームすることがポイントになります。
たとえば、老後に備えたリフォームであれば、段差や階段を極力減らし、バリアフリーを重視したリフォームが良いでしょう。また、二世帯住宅にするリフォームの場合は、それぞれの世帯の希望を汲み、居室の位置などを工夫する必要があります。
ライフスタイルが変われば、理想的なリフォームの仕方も変わってくるので、実際の生活をイメージしてプランニングすることが大切です。
ポイント②：リフォームの優先順位を決める
加古川市でリフォームを検討する際は、優先順位を決めることもポイントになります。
リフォームは、手を加える場所が増えれば増えるほど、費用も高くなっていきます。そのため、限られた予算でリフォームをするためには、優先順位を決めて、順位の低いものは切り捨てる必要が出てきます。
なお、住み心地を改善させるにあたって、家族それぞれで優先順位が異なることも多いです。そのため、可能であれば、事前に家族で話し合う場を設けると良いでしょう。
ポイント③：3社以上から相見積もりを取る
加古川市でリフォームをする際は、なるべく3社以上から相見積もりを取るようにしましょう。
リフォームは、どの業者に施工を依頼するかによって、費用が変わってきます。また、業者によってサービスの詳細も異なるので、1社だけを見て決めるより、複数社を見比べる方が安心です。
とはいえ、多数の業者に見積もりを取ってもらうのは大変なので、3社程度を目安にしておくと良いでしょう。
加古川市のリフォームで使える補助金
加古川市で住宅をリフォームする際は、補助金が使える可能性があります。賢く補助金を使えば、実質的な費用負担を減らせますが、補助金によって条件が異なるので注意が必要です。
2024年度において、加古川市で使える可能性がある補助金は、主に以下の通りです。
【国の補助金】
- 長期優良住宅化推進事業
- 断熱リフォーム支援事業
- 子育てエコホーム支援事業
- 先進的窓リノベ2024事業
- 給湯省エネ2024事業
- 賃貸集合給湯省エネ2024事業
- 次世代省エネ建材支援事業
- 介護保険における住宅改修
【兵庫県の補助金】
- 空き家活用支援事業
- 令和６年度家庭における省エネ支援事業補助金
【加古川市の補助金】
- 人生いきいき住宅助成事業
- 加古川市住宅耐震化等促進事業
- 結婚新生活支援補助金
- 加古川市空き家活用改修費補助制度
なお、複数の補助金を併用予定の場合、組み合わせによっては併用できないこともあるので注意しましょう。
また、補助金の名称や条件の詳細、補助金額などは、年度によって変更になることがあります。そのため、利用を検討する際は、必ず事前に自治体ホームページなどで、最新の情報を確認するようにしてください。
まとめ
今回は、加古川市での住宅リフォームをテーマに、必要な費用やポイント、補助金などについて、詳しく確認してきました。
長年住んでいる住宅であっても、リフォームすることで住み心地や利便性を向上させられる可能性があります。ただし、大規模なリフォームとなると費用が高くなるため、住宅基礎の劣化状況などによっては、建て替えの方が良いケースもあります。
今回ご紹介したことを参考にして、適切な方法で長く快適な暮らしを実現させましょう。
大工産は、兵庫県加古川市に本社のある地域密着の工務店です。良質な木材だけを用い、夏は「さっぱり」、冬は「しっとり」、年中快適に過ごす事の出来る住み良い家づくりを得意としております。
兵庫県加古川市、加西市、高砂市、稲美町、播磨町、姫路市、その他近隣市区町村で注文住宅をご検討中の方はぜひ一度ご覧ください。
