小野市で平屋を検討しているものの、具体的にどのような住宅なのか詳しく知らない方も多いでしょう。平屋は1階部分のみの住宅を指し、家事・生活動線がシンプルで生活しやすいといったさまざまなメリットがあります。
今回は平屋に関して概要・メリット・デメリット・施工事例・坪単価などを詳しく解説します。小野市で平屋住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
小野市の住環境
小野市は兵庫県の中南部に位置し、神戸市と姫路市の中間地点にある人口約4.8万人の都市です。小野市は伝統工芸の街として知られ、そろばん・播州鎌などの家庭用刃物の生産地としても有名です。
また、田園が広がる自然豊かな街で、夏には「ひまわりの丘公園」でひまわりが、秋にはコスモスが咲き誇ります。市内を流れる加古川沿いの「おの桜づつみ回廊」は散策スポットとして人気があり、自然豊かな暮らしを実現できます。
南部に広がる「小野アルプス」は登山初心者にも優しいハイキングスポットとして有名です。
交通面ではJR加古川線・神戸電鉄宍粟線・北条鉄道北条線が走り、南部の市境には山陽自動車道が通っているため通学・通勤での利便性も高いです。
そもそも平屋とは
「平屋」とは1階部分のみの建物を指す言葉です。階段がなく、リビング・キッチン・浴室・洗面室などがすべてワンフロアにある住まいを指します。
平屋は上下移動が少ないため、小さな子ども・高齢者にとって安全な生活を実現しやすくなります。洗濯物を2階に干したり、掃除機を持って上下移動したりする必要がないため効率よく家事を進められます。
ワンフロアに家族全員が生活するため、お互いの気配を感じやすく会話もしやすい点を魅力に感じる方は多いです。平屋は人の目が行き届きやすく移動が容易であるため、幼児向け施設・高齢者住宅としても活用されています。上記の特性から、平屋は住宅として人気が非常に高いです。
平屋に住むメリット
平屋に住むメリットとして、大きく以下の5つが挙げられます。
- バリアフリー化しやすい
- 家事・生活動線がシンプル
- 天井を高くして開放感を演出できる
- 太陽光発電がやりやすい
- メンテナンス費用などをローコストを抑えやすい
バリアフリー化しやすい
平屋の住宅は構造上、バリアフリー化が容易であるというメリットがあります。費用面においても、2階建てと比較して施工箇所が少ない為バリアフリー化にかかる費用を抑えやすくなります。
また、階段がなく段差も少ないため車椅子利用者・高齢者・小さな子どもたちにとっても安全で使いやすい空間が魅力です。バリアフリー化がしやすい仕様から、老後など将来的な生活スタイルの変化にも対応でき、平屋は、あらゆる世代・生活スタイルに対応できる便利な住まいです。
家事・生活動線がシンプル
家事・生活動線がシンプルである点も平屋の魅力です。家事・生活動線とは、家事・日常生活で自然と通る経路を指します。
平屋ではすべての部屋が同じフロアにあるため移動距離が短く、無駄な移動を減らせます。住居内での移動を減らせるため、家事の効率を上げ日々の生活をより快適にできます。また、子育て中の親にとっては子どもの様子を常に把握しやすいといったメリットもあります。
天井を高くして開放感を演出できる
平屋の住宅では、天井を高くして開放感を演出できる点がメリットです。高い天井は部屋を広く明るく見せ、空間に豊かな表情を与えてくれます。
また、天井の高さを変えれば部屋ごとに異なる雰囲気を作り出す事も可能です。天井の高さを変えやすいため住まいが持つ可能性が広がり、よりパーソナライズされた空間を実現できます。高い天井は自然光を効率よく取り入れて空気の流れを改善し、快適な室内環境を作り出します。
太陽光発電がやりやすい
平屋の大きなメリットは、太陽光発電がやりやすい点です。平屋の屋根は一般的に広く、太陽光パネルを設置するのに適しています。広い屋根で大量の太陽光を取り入れられるため、自宅で環境に優しいエネルギーを効率的に生成する事が可能です。
太陽光発電は再生可能エネルギーとして注目されており、売電すれば長期的に安定した収入源となる可能性があります。太陽光発電を検討している方は、平屋を検討すると良いでしょう。
メンテナンス費用などをローコストで抑えやすい
メンテナンス費用を抑えやすい点も、平屋のメリットです。平屋は構造がシンプルであるため、修理・改装が必要な場合でも作業が容易で結果的にコストを抑えやすくなります。
また、高気密・高断熱の仕様にすれば将来のメンテナンス費用を安くしやすいです。家を結露から守れるため、湿気による木材の腐敗・劣化を抑えられます。
さらに、不具合を早く補修すればメンテナンス費用を抑えやすくなります。メンテナンス費用は、補修部分のダメージが小さいほど安く済むためです。上記の要素を考慮に入れると、平屋はメンテナンス費用を抑えるのに理想的な選択肢です。
平屋に住むデメリット
平屋に住むデメリットは、大きく以下の2つが挙げられます。
- 日当たり・風通しが悪くなるケースがある
- プライバシーを確保しにくい場合もある
日当たり・風通しが悪くなるケースがある
平屋の住宅は構造上、日当たり・風通しが悪くなるケースがあります。周囲の高い建物によって日射が遮られるなど、光が確保しにくい場合があるためです。
日当たりが悪いと室内の空気が湿っぽくなり、結露が起こりやすくなります。カビ・腐食によって家が傷む原因になり、健康面にも影響を与える恐れがあるため注意が必要です。日中でも照明が必要となれば、電気代が増える可能性もあります。
しかし、上記の問題は適切な設計・工夫により改善が可能です。窓の位置を工夫したり、中庭を設けたりして自然光を効果的に取り入れるなどの方法が挙げられます。また、適切な換気・断熱材の使用によって湿気・寒さの軽減も可能です。
プライバシーを確保しにくい場合もある
平屋住宅は1階建てであるため周囲からの視線を遮るのが難しく、プライバシーを確保しにくい点がデメリットです。窓・庭が周囲から見えやすい・隣の建物が高い場合などは、生活している様子が外部に露出する可能性があります。
しかし、プライバシーの確保に関しても適切な設計・工夫により解決が可能です。例えば、カーテンやブラインドの使用・フェンスの設置・窓の位置や大きさの調整などにより外部へのプライバシー露出を防げます。
また、家族間でのプライバシーも工夫次第で十分確保できます。間取りを工夫すればリビング・キッチンなどの共有スペースは開放的にし、寝室などプライバシーを重視したい空間を適切に区切るのも可能です。
平屋がおすすめな人の特徴
平屋は特性上、周囲の自然を楽しみたい人におすすめです。平屋は1階建てであるため、自然のつながりを感じやすく周囲の風景を直接的に楽しめます。庭・テラスからの眺めが良く、四季折々の風景を感じられる点が魅力です。
平屋は広い敷地を必要とするため、自然豊かな地域での生活を希望する人に適しています。広い庭を持てるため、ガーデニング・アウトドア活動を楽しみやすい点も魅力です。
平屋の住宅は自然光を取り入れやすく、風通しが良い特性もあります。自然と一体化した感覚を得やすく、快適な生活を送れる点もメリットです。以上のように、自然が好きで四季折々の風景を楽しみたい人にとって平屋は理想的な住まいと言えます。
小野市における平屋の坪単価相場価格
一般的に平屋の木造住宅を建てる際の坪単価は60万円前後です。また、平屋住宅を新築で建てる費用は、一般的に1,000万円から3,000万円かかるケースが多いです。
ただし、小野市における平屋の坪単価・建築費用は、地域・物件の条件により異なります。間取り・デザインにこだわれば相場よりも高くなるケースもあるため、あくまで参考程度にとどめておきましょう。平屋の新築にかかる正確な費用を知りたい方は、工務店に見積もりを依頼するのがおすすめです。
兵庫県のおしゃれな新築住宅施工事例｜平屋のデザイン・間取りの成功例も
兵庫県のおしゃれな新築住宅の施工事例として、以下の5つを紹介します。
- ロスなく効率よく過ごせるお家
- 木の温もりに包まれて年中心地良いお家
- 子どもたちの安全を最優先に考え尽くしたお家
- 木の温もりに抱かれ、子どもがのびのびと育つお家
- 木の温もりに包まれた和モダンなお家
ロスなく効率よく過ごせるお家
白をベースに明るいおしゃれな雰囲気に仕上げた住宅です。梁を見える状態にした開放的な空間となっています。
対面キッチンを設置し、家族とのコミュニケーションを取りながら料理もできる仕様に仕上げています。
2階のホールには楽器を置くスペースを設置して、充実した趣味の時間を過ごせるような工夫も施しています。
木の温もりに包まれて年中心地良いお家
ゆったりとした屋根のラインが美しい平屋住宅です。正面（西側）には大きな窓を設けずプライバシーに配慮した設計となっています。
カウンタースタイルのキッチンに立ちながら、空間全体に視線が届く家族思いの設計に仕上げているのが特徴です。キッチンは既製品を採用しつつ、手元が隠れる高さの木製カウンターを設置しています。背面にも棚を造り付け、木の質感が際立つおしゃれ空間に仕上げている点もポイントです。
子どもたちの安全を最優先に考え尽くしたお家
青をベースとした落ち着いた雰囲気に仕上げた新築住宅です。
プライベートな中庭をL字型に囲んだ間取りが特徴です。縦にも横にも広がりのある開放的な空間に仕上げており、爽やかなカラーのアクセントウォール・壁掛けのTVなどでおしゃれさを演出しています。
木の温もりに抱かれ、子どもがのびのびと育つお家
白をベースにアクセントとしてオレンジを配色したおしゃれな新築住宅です。
大きなL型の造作ダイニングテーブルを配置し、子どもたちを見守りながら家事をこなせるのが特徴です。
梁を活かしてブランコを設置し、子どもたちが楽しく暮らせる空間を実現しています。
木の温もりに包まれた和モダンなお家
外観の壁は穏やかな2色づかいとし、ポーチ部分には格子をあしらうなどおしゃれな雰囲気を演出しています。
家族が常に顔を合わせるリビング内の階段やオープンな洗面室など、暮らしやすさを考え尽くされた間取りに仕上げています。
2階ホールはゆったりと広く、アールを描く手すりがアクセントになっておしゃれな空間を演出しています。
平屋に関するよくある質問
平屋に関するよくある質問として、以下の2つを紹介します。
- 一人暮らしに平屋はおすすめ？
- 老後におすすめの平屋の間取りは？
一人暮らしに平屋はおすすめ？
平屋は1階建ての住宅で、一人暮らしには多くのメリットがあります。まず、平屋は生活動線がコンパクトになるため、家事・掃除が効率的に行えます。
一人暮らしの場合、老後を考えると身の回りのことはできる限り自分でこなしたい方も多いでしょう。家事の負担が減る点は、一人暮らしにとって大きなメリットです。
さらに、平屋は自分のこだわりを実現できるメリットもあります。特に注文住宅は外観・内装・間取りまですべて自分の思いどおりに仕上げられます。今まで暮らしてきた住まいに対する不満を解消し、自分が理想とする家で暮らせる点も大きなメリットです。
老後におすすめの平屋の間取りは？
老後の生活を考えたとき、平屋の間取りは非常に重要な要素となります。特に、シニア夫婦が生活する住宅として平屋の間取りが人気を集めています。
30坪の平屋の間取りであれば、十分な広さを確保しながら夫婦2人で生活可能です。20～25坪の広さは、夫婦の部屋に加えて客室も確保したい人におすすめです。15坪の広さは、夫婦2人で住む最低限の坪数となります。
具体的な間取りとしては、LDKを約20帖ほど確保するのが良いでしょう。LDKを広く確保すれば他の部屋との隣接部分が増え、無駄な廊下のスペースを減らしてゆったりとしたスペースで生活できます。
まとめ
小野市は自然豊かで、伝統工芸の街として知られる魅力的な場所です。平屋は1階建ての住宅で、生活動線がシンプル・バリアフリー化しやすいなどのメリットがあります。
日当たり・風通し・プライバシーの確保などの課題もありますが、適切な設計・工夫により改善可能です。小野市で平屋住宅を検討している方は、一度工務店に相談してみるのをおすすめします。
株式会社大工産は、兵庫県加古川市に本社のある地域密着の工務店です。
良質な木材だけを用い、夏は「さっぱり」、冬は「しっとり」、年中快適に過ごす事の出来る住み良い家づくりを得意としております。
兵庫県加古川市、高砂市、稲美町、播磨町、姫路市、その他近隣市区町村で注文住宅をご検討中の方はぜひ一度御覧ください。
大工産が叶える理想の家づくりとは？（お客様の声あり）
心地よさと経済性を両立した高性能な住宅、「22℃の家」の特徴とは？
住宅に関する情報
林野庁：「木材・木造建築物関係のハンドブック」の情報
林野庁：「木材利用の促進について」の情報
国土交通省：「住宅・建築」の情報
国土交通省：「和の住まいの推進」の情報
国土交通省：「木造住宅・建築物の振興施策」の情報
国土交通省：「建築物省エネ法」の情報
経済産業省：「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」の情報
国土交通省：「住宅ローン減税」の情報
兵庫県：「住宅」関連情報
兵庫県：「木材利用促進」関連情報
加古川市：「住宅政策」関連情報
高砂市：「住まい」関連情報
稲美町：「都市整備」関連情報
播磨町：「都市計画」関連情報
姫路市：「住まい・土地」関連情報
神戸市：「住宅・建築」関連情報
