家づくりにおいて土地選びは非常に重要な要素の一つです。加古川市でマイホームを建てるにあたって、分譲地を候補に考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、分譲地には一般的な宅地と異なるメリット・デメリットがあるため、これらをしっかり理解し、ニーズと照らし合わせて検討することが重要です。
この記事では、加古川市で分譲地をお探しの方に向けて、分譲地の特徴や、選ぶ際に注意すべきポイントについて、わかりやすく解説していきます。
これから加古川市で分譲地を購入しようか悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください。
分譲地とは?
分譲地とは、ハウスメーカーなどの住宅会社が土地をまとめて買い、区画整理したうえで、個々の住宅分のスペースを分割して販売する土地(宅地)を意味します。
ひとくくりに分譲地といっても、数百件の家が建ち並ぶ大型分譲地から、数件程度のコンパクトな小規模分譲地まで、様々な規模のものがあります。
分譲地と言うと、ひと昔前までは、山林などの広大ながら辺鄙な場所で、新興住宅地のように広がる場所が多くありました。しかし、近年では都市部に近い分譲地も多く、加古川市でも色々な分譲地を選べるようになっています。
分譲地と宅地の違い
分譲地と宅地の違いは、その販売形式や整備状況にあります。
そもそも宅地とは、土地の登記記録に記載される「地目」の一種であり、建物を建てるための土地を指します。そのため、広義には分譲地も宅地の一種だといえます。
分譲地は、住宅会社が区画全体を買い上げ、道路や上下水道、電気などのインフラを整備したうえで、区画ごとに販売するスタイルを取ります。一方で、一般的な宅地は個々の区画が個別に売買されることが多く、インフラ整備の状況が分譲地ほど統一されていない場合があります。
また、分譲地ではインフラを含めて街並みが整備されているため、購入後に追加費用がかかることは少ないです。一方で、一般的な宅地の整備状況はケースバイケースで、インフラ整備などで追加費用がかかる可能性もあります。
分譲地と分譲住宅の違い
分譲地と分譲住宅の違いは、販売されるものが「土地」か「建物」かという点にあります。
区画ごとに販売される土地が分譲地で、そこに家を建てた場合、その建物は分譲住宅と呼ばれます。また、分譲住宅を建てたうえで、土地と建物をセットで販売するスタイルもあります。
なお、分譲地ではなく、一般的な宅地に建てる場合は「注文住宅」と呼ばれます。分譲住宅と注文住宅のどちらが良いかは、個々人の描くマイホーム像や生活ニーズによって異なります。それぞれの特徴を十分に比較し、じっくり検討すると良いでしょう。
加古川市で分譲地に家を建てるメリット
加古川市で分譲地に家を建てることには、多くのメリットがあります。
ここでは、代表的な6種類のメリットについて、詳細を確認していきましょう。
メリット① 家づくりのコストを抑えられる
加古川市で分譲地に家を建てる1つ目のメリットは、家づくりのコストを抑えられる点です。
分譲地は、住宅会社が土地をまとめて購入し、一括で区画整理をおこないます。その結果、一般的な宅地に個々に手を加えるよりコストが削減され、価格も安く抑えられることが多いです。
また、分譲地には販売する住宅会社の家を建てるのが一般的ですが、そうすることで注文住宅に比べ、家づくり全体のコストも安くなります。
メリット② インフラが整備されている
加古川市で分譲地に家を建てる2つ目のメリットは、購入時点で道路や上下水道、電気、ガスといったインフラが整備されている点です。
分譲地では、区画全体の住み心地を高めるため、入居前にインフラ整備を住宅会社が済ませているのが一般的です。そのため、土地の購入後に大がかりなインフラ工事をする必要がなく、手間や費用を大きく削減できます。
また、新しく整備されたインフラであるため、老朽化などによって住み心地が損なわれる可能性も少なくなります。
メリット③ 一定以上の住環境が確保されている
加古川市で分譲地に家を建てる3つ目のメリットは、一定以上の住環境が確保されている点にあります。
分譲地では、住宅会社が区画全体の設計をおこなうため、各家の高さや外観などが統一されていたり、全体で調和するように計算されていたりします。また、共用する敷地の利用方法などにも一定のルールが設けられているため、近隣トラブルや景観の乱れなどを未然に防げます。
また、近年では子育てしやすい住環境を重視した分譲住宅も多いため、子育て世帯の方も安心して暮らせるでしょう。
メリット④ 周囲に馴染みやすい
加古川市で分譲地に家を建てる4つ目のメリットとして、比較的周囲に馴染みやすい点が挙げられます。
分譲地では、ほぼ同じタイミングで複数の家が建ち、それぞれの入居者が一斉に生活をスタートさせることが多いです。そのため、同じ立場同士で連帯感が生まれやすく、自然と近所付き合いが活性化します。
また、子育て世帯が多い分譲地の場合、同じ年ごろの子を持つ家庭同士でコミュニティが形成され、より安心して子育てできる環境を実現できるでしょう。
メリット⑤ 防犯性が高い
加古川市で分譲地に家を建てる5つ目のメリットは、防犯性が高い点にあります。
近年の分譲地は、防犯を意識して道路の配置や街区設計がされていることが多いです。また、同時期に入居した人同士によるコミュニティでは、見慣れない部外者の侵入に気づきやすく、不審者を寄せ付けにくい環境が実現されます。
メリット⑥ 街並みがおしゃれなことが多い
加古川市で分譲地に家を建てる6つ目のメリットは、街並みがおしゃれなことが多い点です。
分譲地は、住宅会社が区画全体をまとめてデザインするため、統一感のある街並みになります。また、それぞれの家を同じ住宅会社が施工することから、家のデザインも調和し、全体として洗練された雰囲気になることが多いです。
そのため、おしゃれな街並みにマイホームを建てたいと思う方にとって、分譲地は非常に魅力的な選択肢だといえるでしょう。
加古川市で分譲地に家を建てるデメリット
加古川市で分譲地に家を建てることには、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、特に覚えておきたい4種類のデメリットについて、詳細を確認していきましょう。
デメリット① 家の大きさや間取りが制限される
加古川市で分譲地に家を建てる1つ目のデメリットは、家の大きさや間取りに制限が設けられる場合がある点です。
分譲地では一般的に、区画ごとの土地の広さが決められています。そのため、たとえばリビングの天井を吹き抜けにしたい、庭を大きくしたいといった希望があっても、実現できないことがあります。
ただ、これは分譲地を販売する住宅会社次第なので、すべての分譲地に当てはまるデメリットではありません。特に小規模分譲地の場合、ある程度デザインの自由度が残されていることも多いため、ニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。
デメリット② 施工会社を自由に選べない
加古川市で分譲地に家を建てる2つ目のデメリットは、施工会社を自由に選べないことが多い点です。
分譲地では、住宅会社が土地を販売した後、そのまま家の施工までを請け負う場合がほとんどです。そのため、分譲地の住宅会社以外のハウスメーカーや工務店に施工を依頼するのは、難しいといえるでしょう。
ただ、分譲地を販売する住宅会社に不満がなければ、この点はデメリットになりません。むしろ、分譲地を選ぶことで、その住宅会社の家をリーズナブルに建てられるというメリットにもなります。
デメリット③ 人間関係が濃くなりやすい
加古川市で分譲地に家を建てる3つ目のデメリットは、人間関係が濃くなりやすい点です。
メリットの1つとして「周囲に馴染みやすい」点を前述しましたが、それは裏を返すと、近隣住民との関係性が濃くなることを意味します。人によっては、それを負担に感じることもあるでしょう。
人間関係の濃さがポジティブに映るかネガティブに映るかは、個々人の感覚に依るところが大きいです。そのため、分譲地でのライフスタイルが自分に合っているかどうか、慎重に考えて選択するようにしましょう。
デメリット④ 駅から遠い可能性がある
加古川市で分譲地に家を建てる4つ目のデメリットは、分譲地の立地が駅から遠い可能性がある点です。
大規模分譲地の場合、広い土地を確保するために、駅から離れた郊外に位置することが多々あります。その場合、駅やバス停まで距離があり、通勤や通学に不便を感じることがあります。
ただ、ひとくくりに分譲地といっても、比較的駅へのアクセスが良い物件もあります。特に小規模分譲地では、郊外ではなく都市部に位置することも多いため、ニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。
加古川市で分譲地を選ぶときの注意点
加古川市で分譲地を選ぶ際は、以下2点に注意することが大切です。
- 建築条件付きの土地か確認する
- インフラ整備代が土地代に含まれるか確認する
各注意点について、順に詳細を確認していきましょう。
注意点① 建築条件付きの土地か確認する
加古川市で分譲地を選ぶ際には、まずその土地が建築条件付きかどうかを確認しましょう。
建築条件付きの土地とは、土地購入後に指定された施工会社で家を建てることが条件となっている土地のことです。分譲地の場合、分譲地を販売する住宅会社が施工を担当するのが一般的です。
建築条件付きの土地である場合、施工会社を自由に選ぶことはできませんが、リーズナブルな価格で家づくりができます。そのため、価格を重視するなら建築条件付きの土地を、自由度を重視するなら建築条件のない土地を選ぶと良いでしょう。
注意点② インフラ整備代が土地代に含まれるか確認する
加古川市で分譲地を購入する際は、土地代にインフラ整備代が含まれているかを確認することも重要です。
分譲地では、基本的にインフラが整備されていて、その整備費用が土地代に含まれる場合が一般的です。しかし、なかにはインフラ整備代が土地代に含まれておらず、別途請求される場合があります。
たとえば、上下水道やガスの引き込み工事費、共用道路の舗装費などが別途請求される場合、家づくりの予算が大きく圧迫される可能性があります。分譲地を購入してから想定と違って焦らないよう、必ず購入前に担当者に確認しましょう。
分譲住宅が向いている人・注文住宅が向いている人の特徴
分譲地での家づくりは、必ずしもすべての人に合っているとは限りません。
分譲住宅が適している場合もあれば、注文住宅が理想に合うケースもあります。そのため、それぞれの特徴をしっかり理解し、自分や家族のライフスタイルや価値観に合った選択をすることが大切です。
ここでは、分譲住宅が向いている人と注文住宅が向いている人、それぞれの特徴を比較していきましょう。
分譲住宅が向いている人
分譲住宅が向いているのは、主に以下の特徴を持つ人です。
- コストをなるべく安く抑えたい
- 家づくりにオリジナリティを求めない
- 近隣住民とのコミュニケーションを重視する
- 自家用車があり電車をあまり使わない
分譲住宅は、土地と建物をセットで購入するため、注文住宅に比べてコストを抑えられるのが大きな魅力です。また、建物の設計や間取りがある程度決まっているため、家づくりにオリジナリティを求めない方には手間が少なくおすすめです。
さらに、分譲住宅は同じ時期に入居する住民が多くいます。それによってご近所付き合いがしやすくなるため、地域コミュニティを重視したい方や、子育て世帯同士で交流したい方には特に向いています。
また、分譲地は駅から離れている場合もありますが、自家用車があり電車をあまり使わない方にとっては、それほど気にならないでしょう。
注文住宅が向いている人
注文住宅が向いているのは、主に以下の特徴を持つ人です。
- ある程度コストをかけても理想の家を建てたい
- 家のデザインや間取りにこだわりがある
- 近所付き合いがあまり得意ではない
- 通勤や通学で駅を使うことが多い
注文住宅は、設計や間取りを自由に決められるため、「自分だけの理想の家を実現したい」というこだわりを持つ方に最適です。分譲住宅よりもコストがかかることが多いものの、納得のいく家づくりを重視する方には大きなメリットと言えます。
また、注文住宅は自由な立地の宅地で建てられるため、近隣住民との関係性を必要最小限に抑えることが可能です。
さらに、通勤や通学のために、公共交通機関の利用を重視して土地選びができる点も、注文住宅の大きな魅力といえます。
まとめ
今回は、加古川市で分譲地を探している方に向けて、分譲地のメリット・デメリットや注意点などについて、詳しく確認してきました。
加古川市で分譲地を選ぶ際は、メリット・デメリットを理解し、自分や家族のライフスタイルや価値観に合った選択をすることが重要です。
分譲住宅は、コストを抑えたい方や地域コミュニティを重視する方に向いていますが、自由度の低さがデメリットとなる場合もあります。一方、注文住宅は理想の家を追求できる反面、コストや時間がかかることを考慮する必要があります。それぞれの特徴を踏まえ、後悔のない土地選びと家づくりを目指しましょう。
大工産は、兵庫県加古川市に本社のある地域密着の工務店です。良質な木材だけを用い、夏は「さっぱり」、冬は「しっとり」、年中快適に過ごす事の出来る住み良い家づくりを得意としております。
大工産では、家づくりを土地探しの段階からサポートしております。加古川市平岡町や東神吉町に便利な建築条件付宅地のご用意もございますので、土地探しでお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。