出典:大工産の新築住宅施工事例
兵庫県稲美町で新築住宅を建てるにあたって、補助金が使えるかどうか気になっている方も多いのではないでしょうか。
補助金は、国や県、市区町村などの自治体ごとに種類があるので、事前にどの制度を利用できるか確認しておけば建築費を低減させることができます。
そこで今回の記事では、稲美町で利用できる住宅補助金の種類について、詳しく解説していきます。これから稲美町で新築を建てるか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
なお、本記事は2022年に実施された補助・助成事業の実績など、過去の情報をもとにご紹介しておりますので、今後は詳細が変更になる可能性があります。そのため、各補助金のご利用をお考えの方は、各自治体のホームページやお電話などでのご確認をお願いします。
そもそも補助金・助成金とは?
そもそも補助金・助成金とは、国や各自治体が公的な財源をもとに支給するお金のことです。
一括りに補助金助成金といっても、個人向け・世帯向け・事業者向けなど色々なものがありますが、この記事では、主に住宅に関する補助金をご紹介します。
なお、補助金・助成金と表現が分かれていることがありますが、両者はほとんど同じ意味だと考えて差し支えありません。
出典:大工産の新築住宅施工事例
稲美町の新築で使える補助金・助成金の種類
稲美町で新築を建てる際、大きく「国による補助金・助成金」「兵庫県による補助金・助成金」「稲美町による補助金・助成金」の3つの区分が選べます。
自治体の中には、住宅に関する補助金がないところもありますが、稲美町では色々な補助金が用意されています。
国・県・町のどの補助金を利用すべきかは、各々の状況によって異なってくるので、それぞれの詳細を事前に確認し、条件や補助金額を比較しておくとよいでしょう。
各補助金の具体例については、次の見出しから詳しく確認していきます。
稲美町の新築で利用できる国による補助金・助成金一覧(2023年時点)
2023年時点で、稲美町の新築で使える国の補助金・助成金制度としては、以下の3種類が挙げられます。
それぞれの詳細について、以下で確認していきましょう。
こどもエコすまい支援事業
「こどもエコすまい支援事業」は、新築を建てる費用、またはリフォーム費用を補助してくれる、国が実施する補助金です。
制度名の通り、子どもを育てることと、省エネルギーであることが主な条件になっています。しかし、子どもがいない世帯でも、夫婦いずれかが39歳未満の若者夫婦であれば利用が可能です。
補助金額は、新築の場合は1住戸あたり100万円となっています。また、リフォームの場合は工事内容により、5万~60万円までが補助されます。
詳しくは「こどもエコすまい支援事業 事業概要」をご確認ください。
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス実証事業(ZEH支援事業)
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス実証事業(ZEH支援事業)」は、高い省エネ性能を誇るZEHを満たす新築住宅を支援する補助金制度です。
太陽光発電システムや、省エネルギー設備の設置、高断熱の外皮の採用などが満たされている住宅が、制度の対象となります。
補助金額は、ZEH、Nearly ZEH、ZEH Oriented のいずれかを満たせば55万円です。また、ZEH+、Nearly ZEH+ のどちらかに該当すれば100万円が支給されます。
詳しくは「ZEH補助金について」をご参照ください。
LCCM住宅整備推進事業
「LCCM住宅整備推進事業」は、地球環境を考え、高い省エネ性能を実現する住宅を広めるために設けられた補助金制度です。
LCCM住宅の正式名称は「ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅」で、ライフサイクルを通して、排出するより多いCO2を創出する住宅を指しています。
この補助金を利用するためには、「再生可能エネルギーを導入している」「再生エネルギーを導入している」など、9種類の要件を満たすことが求められます。補助費用の上限は、一戸あたり140万円です。
詳しくは「LCCM住宅整備推進事業 概要」をご参照ください。
地域型住宅グリーン化事業
「地域型住宅グリーン化事業」は、地域に木造の住宅を増やすことで、地球環境に配慮することを目的とする補助金制度です。
建材に地域の木材を使用し、ZEHなどの省エネ性能を満たしていることが条件になっています。断熱材による外皮の高断熱化をはじめ、耐震性の確保や劣化対策などが施されていることが重要視されます。
補助金額は、一戸あたり140万円が上限です。
詳しくは「地域型住宅グリーン化事業」をご参照ください。
稲美町の新築で利用できる兵庫県による補助金・助成金一覧(2023年時点)
2023年時点で、稲美町の新築で利用できる兵庫県の補助金・助成金制度としては、以下の4種類が挙げられます。
それぞれの詳細について、確認していきましょう。
若年世帯新居購入支援制度
「若年世帯新居購入支援制度」は、兵庫県三田市にあるワシントン村で新築を建てる人を対象とした補助金制度です。
申請時点で「結婚後10年以内」「中学校入学前年齢の子どもを扶養している」のどちらかに該当している若年世帯が申し込めます。
詳しくは「若年世帯新居購入支援制度ほか助成制度について(カルチャータウンワシントン村)」をご参照ください。
太陽光発電システム整備助成
「太陽光発電システム整備助成」は、新築住宅への太陽光発電システムの整備を促進させるためにできた補助金制度です。
新築住宅に設備を設置する費用を、150万円を上限に補助してもらえます。
なお、こちらの制度も、新築建設地が兵庫県三田市のワシントン村であることが条件になっています。
安全で快適な家づくり助成
「安全で快適な家づくり助成」は、兵庫県内の住宅を安全で住みやすくすることを目的とする補助金制度です。
申し込むための条件は「フラット35Sの技術基準を満たしている」「エコキュートを代表とするハイブリッド給湯システムを導入している」の2点です。補助金額は、100万円が上限とされています。
なお、「安全で快適な家づくり助成」と、この後ご紹介する「ガーデニング等整備助成」とは、併用ができないので注意しましょう。
ガーデニング等整備助成
「ガーデニング等整備助成」は、名前の通りガーデニングによる緑化を推進する補助金制度です。
新築の場合でも、ガーデニング用品を購入するなどで費用がかかる場合は、100万円を上限として補助金が受け取れます。
なお、前述の「安全で快適な家づくり助成」とは併用ができないので、両方の条件を満たす場合は、いずれかを選択して申し込みましょう。
稲美町の新築で利用できる稲美町による補助金・助成金一覧(2023年時点)
2023年時点で、新築で利用できる稲美町の補助金・助成金制度としては、以下の4種類が挙げられます。
- 親元近居住宅取得等支援補助金(親元に住もう補助金)
- 田園集落まちづくり住宅新築促進事業補助金
- 稲美町結婚新生活支援補助金
- 稲美町沿道活性化にぎわいづくり補助事業
それぞれの詳細について、確認していきましょう。
親元近居住宅取得等支援補助金(親元に住もう補助金)
「親元近居住宅取得等支援補助金(親元に住もう補助金)」は、稲美町出身者の子世帯が、稲美町内の親元に住居を取得する費用を補助する制度です。
既存住宅の場合はもちろん、新築で家を建てる場合にも利用できます。町内の定住人口の増加、および子育てや介護などの後押しが目的になっています。
補助金額は18万円です。現金ではなく、稲美町共通商品券での支給なので注意してください。
詳しくは「親元近居住宅取得等支援補助金(親元に住もう補助金)」をご参照ください。
田園集落まちづくり住宅新築促進事業補助金
「田園集落まちづくり住宅新築促進事業補助金」は、稲美町内の特別指定区域内の定住化を促進するため、新築を建てる人を支援する補助金制度です。
指定区域内に新築を建てることのほか、住民登録をすることや、徴税等の滞納がないことなど、一定の条件が設けられています。
補助金額は一律18万円で、稲美町共通商品券で支給されます。
詳しくは「田園集落まちづくり住宅新築促進事業補助金」をご参照ください。
稲美町結婚新生活支援補助金
「稲美町結婚新生活支援補助金」は、定住・少子化対策を促進するため、稲美町内で新生活を始める新婚世帯に対し、新築の費用や引越し費用を補助する制度です。
制度を利用するためには、「夫婦の所得金額の合計が500万円未満」「婚姻届が受理された時点での年齢が、夫婦どちらも39歳以下」など、一定の条件を満たす必要があります。
補助金額は、1世帯あたり30万円が上限です。婚姻届が受理された時点で、夫婦いずれかが29歳以下の場合は、1世帯あたり上限60万円が補助されます。
詳しくは「稲美町結婚新生活支援補助金」をご参照ください。
稲美町沿道活性化にぎわいづくり補助事業
「稲美町沿道活性化にぎわいづくり補助事業」は、市街化調整区域の地区計画区域内において、新築を建てた人を対象に補助金を支給する制度です。なお、住居だけでなく、店舗を建築する場合も対象となります。
住宅の場合、対象となる住宅の所在地に住所を有する人が補助対象者となります。
補助金額は18万円で、稲美町共通商品券で支給されます。
詳しくは「稲美町沿道活性化にぎわいづくり補助事業」をご参照ください。
稲美町の新築で補助金・助成金を使う際の注意点
最後に、稲美町で新築を建てる際、補助金・助成金を利用するうえでの注意点を確認しておきましょう。
補助金の申請期間やいつもらえるかを確認する
稲美町で補助金を利用する際は、各補助金の申請期間や、いつもらえるかを事前に確認しておきましょう。
まず、申請期間は各補助金によって異なります。同じ名称の補助金でも、年度によって申請期間が異なることがあるので、余裕をもって詳細を確認することが大切です。
また、多くの補助金は、工事が完了してからの事後支給になっています。そのため、頭金などで補助金を見込んでいると、間に合わない可能性があるので注意しましょう。
予算に達して早期に締め切られることがある
国・兵庫県・稲美町の補助金はそれぞれ、予算に達した場合は、早期に締め切られることがある点に注意が必要です。
特に人気のある補助金は、募集を開始して間もなく締め切られる可能性もあります。各補助金に割かれる予算も、年度によって差があるので、前年より早く締め切られるケースも考えられます。
タイミングを逃して、補助金を利用できずに後悔しないよう、なるべく早めに申し込むようにしましょう。
併用できる補助金とできない補助金がある
補助金の中には、併用できるものとできないものがあるので注意しましょう。
たとえば、国の補助金である「こどもエコすまい支援事業」と「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス実証事業(ZEH支援事業)」は併用ができません。
また、稲美町の補助金である「稲美町結婚新生活支援補助金」と「稲美町沿道活性化にぎわいづくり補助事業」も併用不可とされています。
ただし、国と稲美町の補助金など、財源が異なるもの同士は併用ができる可能性もあるので、必ず事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回は、兵庫県稲美町で利用できる補助金制度について、詳しく確認しました。
稲美町で新築を建てる際、国や兵庫県、そして稲美町が実施する多くの補助金が利用できる可能性があります。補助金を賢く使えば、費用負担を最小限にして新築を建てられるでしょう。
なお、各補助金は、年度によって申請期間や条件、補助金額などが変更になる可能性があります。そのため、ご利用される際は、事前に各自治体のホームページやお電話などで確認するようにしましょう。
大工産では、住宅ローンなどの資金計画のご相談も承っています。今回ご紹介したような補助金の利用を含め、家づくりの進め方がわからない方、資金計画に悩まれている方は、ぜひ大工産にご相談ください。
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