高砂市で家づくりをするにあたって、長期優良住宅が気になっている方も多いのではないでしょうか。
長期優良住宅は、長期的に快適な暮らしを実現できる高機能な住宅です。しかし、長期優良住宅と認定されるには基準が設けられているので、それを意識した家づくりが求められます。
今回の記事では、高砂市で長期優良住宅を建てる方に向けて、長期優良住宅の概要や認定基準、詳しいメリット・デメリットなどについて、詳しく解説します。
これから高砂市で長期優良住宅を建てようか悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください。
長期優良住宅の概要
長期優良住宅とは、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅」を意味します。
長期優良住宅は平成21年に認定が開始され、その後ZEH水準にまで認定基準が引き上げられ、現在までに至っています。
長期優良住宅は、子の代・孫の代まで長く住み続けられるのはもちろん、建て替え不要で地球環境にも良い影響を与えます。そのため、サステナビリティが重視される昨今、長期優良住宅を意識した家づくりをする方が増えています。
高砂市での長期優良住宅の認定基準
高砂市では、長期優良住宅の認定基準として、以下の6つを定めています。
- 長期使用構造等
- 住戸面積
- 居住環境基準
- 災害配慮基準
- 建築後の維持保全の期間及び方法
- 資金計画
それぞれの詳細について、以下で順に確認していきましょう。
長期使用構造等
高砂市が設ける「長期使用構造等」は、住宅を長く使えるような構造・対策に関する基準です。
まず、3世代以上家屋が保つように「劣化対策等級3」を満たすことが求められます。また、万一の地震発生時に損傷を抑えられるように「耐震等級3」相当の耐震性が必要です。それに加え、省エネルギーで空調などを運用できる省エネルギー性も重視されます。
そのほか、十分な頑丈さを長期的に維持できるよう、維持管理・更新の容易性の確保も要件となります。
住戸面積
高砂市が設ける「住戸面積」では、住人が良好な居住を続けられるだけの面積を確保することを定めています。
具体的には、一戸建て住宅の場合「床面積が75平方メートル以上」、共同住宅などの場合「一戸の床面積の合計が40平方メートル以上」であることが要件です。また、いずれの場合も階段部分を除いて「一の階の床面積が40平方メートル以上」である点も定められています。
居住環境基準
高砂市が設ける「居住環境基準」では、住居環境の維持・向上へ配慮されていることが要件になります。
具体的には、高砂市の地区計画のうち地区整備計画が定められている区域において、以下事項に適合することが求められます。
- 建築物の敷地面積の最低限度
- 建築物の高さの最高限度
- 建築物の延床面積の敷地面積に対する割合の最高限度(容積率)
- 建築物の建築面積の敷地面積に対する割合の最高限度(建ぺい率)
- 壁面の位置の制限(壁面後退)
出典:居住環境の維持及び向上への配慮に関する認定基準|高砂市
災害配慮基準
高砂市が設ける「災害配慮基準」では、長期優良住宅の建設予定地が、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)以外の区域であることが要件となります。
レッドゾーンの詳細は高砂市のハザードマップに掲載されているので、必ず事前に確認しておきましょう。
参考:ハザードマップ|高砂市
建築後の維持保全の期間及び方法
高砂市が設ける「建築後の維持保全の期間及び方法」では、家を建てた後に長く住み続けるための維持保全計画の策定、および期間・方法の詳細が要件となります。
具体的には構造耐力上の主要部分(基礎など)、給排水設備、屋根などの雨漏り防止などについて、詳細な計画を立てることが求められます。
資金計画
高砂市が設ける「資金計画」は、建築に要する費用の概算額を書面に記載することが要件になります。
通常、資金計画は家づくりを依頼するハウスメーカー・工務店に代行してもらうことが多いです。もし自力でおこなう場合は、手続きに誤りがないよう、入念に確認してから提出するようにしましょう。
高砂市で長期優良住宅を建てるメリット
高砂市で長期優良住宅を建てることには、様々なメリットがあります。
ここでは、特に代表的な5種類のメリットについて、詳しく確認していきましょう。
メリット①:税の減税・控除を受けられる
高砂市で長期優良住宅を建てる1つ目のメリットは、税の減税・控除を受けられる点です。
長期優良住宅は、国や自治体にとってもメリットが大きい住宅であることから、建築を促すために優遇措置が設けられています。具体的には、以下の税制で減税・控除が受けられます。
- 住宅ローン
- 不動産取得税
- 登録免許税
- 固定資産税
- 投資型減税
- 贈与税
メリット②:住宅ローンの金利優遇を受けられる
高砂市で長期優良住宅を建てる2つ目のメリットは、住宅ローンの金利優遇を受けられる点です。
長期優良住宅では、一般住宅より高い0.7%の控除率で、最大13年間住宅ローンの金利を引き下げてもらえます。
また、住宅ローンを利用せずに建てる方の場合も、「投資型減税」として標準的な性能強化費用相当額の10%を控除してもらえます。
メリット③:地震保険料の割引がある
高砂市で長期優良住宅を建てる3つ目のメリットは、地震保険料の割引がある点です。
長期優良住宅では、以前は耐震等級2も対象でしたが、現在はより基準が厳しくなり、耐震等級3が目安になっています。施工したハウスメーカー・工務店からの証明書があれば、地震保険料の50%を割り引いてもらえます。
メリット④:補助金を利用できる
高砂市で長期優良住宅を建てる4つ目のメリットは、補助金を利用して実費負担を軽減できる点です。
長期優良住宅の建築では、国が実施する「地域型住宅グリーン化事業」が利用できます。地域材を使用していること、指定された業者が施工することなどの条件を満たしていれば、一戸あたり最大140万円までが支給されます。
なお、地域型住宅グリーン化事業以外の補助金も利用する予定の場合は、併用の可否に注意が必要です。
基本的に、国と国の補助金は併用できません。一方、兵庫県や高砂市の補助金とであれば、併用できる可能性があります。詳細は各制度によって異なるので、併用したい補助金がある場合は、自治体窓口に問い合わせてみましょう。
メリット⑤:長期的に快適な暮らしを送れる
高砂市で長期優良住宅を建てる5つ目のメリットは、長期的に快適な暮らしを送れる点です。
長期優良住宅は、高い耐震性が確保されているため、万一の地震発生時も安心です。また、断熱性が高く空調効率も良いので、暑い夏や寒い冬でも快適に過ごせます。
そして何より、簡単な維持管理で長年使える丈夫さを備えているので、子の代・孫の代と代々住み続けられます。
そのため、終の棲家として高砂市に家を建て、その後もずっと住み続けるつもりであれば、長期優良住宅は非常におすすめの選択肢だといえます。
高砂市で長期優良住宅を建てるデメリット
高砂市で長期優良住宅を建てることには、メリットだけでなくデメリットもあります。メリットとデメリットのどちらが大きく感じられるかは、人によって異なるので、事前にしっかり照らし合わせて検討することが大切です。
ここでは、長期優良住宅の代表的なデメリット4点について、詳しく確認していきましょう。
デメリット①:認定までに時間と費用がかかる
高砂市で長期優良住宅を建てる際、認定までに時間と費用がかかる点に注意しましょう。
長期優良住宅に認定してもらうには、高砂市に申請しなければならず、そのためには所定の手数料が必要です。手数料は対象建築物の床面積によって変動しますが、一般的な一戸建て住宅の想定であれば、16,000~47,000円を想定しておけば良いでしょう。
また、申請作業をハウスメーカーや工務店に代行してもらう場合は、それに加えて代行費用がかかります。その場合、具体的な金額は業者によって変わりますが、おおよそ20万円以上は想定しておいた方が良いでしょう。
参考:高砂市長期優良住宅の普及促進に関する法律関係手数料一覧表|高砂市
デメリット②:建築コストが高くなりやすい
高砂市で長期優良住宅を建てる際は、建築コストが高くなりやすい点にも注意しましょう。
長期優良住宅では、高断熱素材を使ったり、構造耐力上の主要部分を強固にしたりするため、一般的な住宅よりコストがかかりやすいです。具体的にどれくらいのコストがかかるかは、施工業者によって変動します。そのため、少しでも費用をリーズナブルに抑えたい場合は、複数業者から相見積もりを取り、金額を比較したうえで依頼先を決めると良いでしょう。
デメリット③:一般住宅より工期が長くなりやすい
高砂市で長期優良住宅を建てる際は、一般住宅より工期が長くなりやすい点にも注意が必要です。
長期優良住宅の認定申請は、工事を始める前におこなわなければなりません。そのため、書類を用意し、認定が下されるのを待つ分だけ、一般的な住宅より工期が長くなります。
ただし、認定申請にかかる期間は、スムーズに手配すれば短縮が可能です。そのため、少しでも早く着工したい場合は、長期優良住宅の手続きに慣れている業者を選ぶようにしましょう。
デメリット④:定期点検・メンテナンスが必要
高砂市で長期優良住宅を建てる際は、定期点検・メンテナンスが必要な点も覚えておきましょう。
長期優良と聞くと、何もせずとも長年快適に使える家とイメージする人も多いです。しかし、長年使うことで配管などのパーツに傷みが生じるので、定期点検やメンテナンスは必ずしなければなりません。これらを怠った場合、単に住宅性能が落ちて住みにくくなるばかりか、最悪の場合は長期優良住宅の認定を解除される可能性もあるので、くれぐれも注意しましょう。
高砂市で長期優良住宅を建てる際の流れ
高砂市で長期優良住宅を建てる際は、主に以下の流れで手続きが進みます。
- 認定申請書の提出(必要に応じて添付図書)
- 認定申請手数料の支払い
- 完了の報告
実際の手続きは、基本的にハウスメーカーや工務店(認定計画実施者)がおこなうので、施主自らがおこなうことは稀だといえるでしょう。
より詳しい手続きの内容については、高砂市のホームページをご参照ください。
数十年先を見据えて建てる大工産の長期優良住宅
高砂市で長期優良住宅の建築をご検討であれば、私たち「大工産」にぜひお任せください。
大工産では、地元密着の工務店として、これまで数多くの長期優良住宅を手掛けてきました。アフターサポート、アフターメンテナンスも充実しており、何かあれば迅速に対応いたします。
家を建てて終わりではなく、建ててからのお客様との関係を重視し、以下の保証制度をご用意しています。
- 構造耐力上主要な部分の瑕疵保証〈20年保証〉
- 雨水の浸入を防止する部分の瑕疵保証〈20年保証〉
- 地盤保証〈20年保証〉
- 住宅設備機器保証
- シロアリ保証
また、完成した後1ヶ月、6カ月、1年、2年、5年、10年毎に定期訪問を実施しております。お家の状態だけでなく、住み心地に関する感想や、手直しをしてほしい部分などを親身にヒアリングさせていただきます。
高砂市で長期優良住宅を建てようかお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。
まとめ
今回は、高砂市で長期優良住宅を建てることをテーマに、長期優良住宅の概要から認定基準、メリット・デメリットに至るまでを、詳しく確認してきました。
長期優良住宅は、十分な耐震性が確保され、劣化対策などが施されているため、長い期間安心して住み続けられます。また、断熱性などの住宅性能も高いため、快適な暮らしを送れるでしょう。
ただし、長期優良住宅を建てるにあたっては、一般住宅よりコストが高くなり、工期が長くなる可能性があるので注意が必要です。ただ、それによって子の代・孫の代まで使えるマイホームが手に入ると考えれば、コストや時間をかける価値はあるといえるでしょう。
今回ご紹介したことを参考にして、高砂市で長期優良住宅を建て、理想のマイホームを実現させましょう。
大工産は、兵庫県加古川市に本社のある地域密着の工務店です。良質な木材だけを用い、夏は「さっぱり」、冬は「しっとり」、年中快適に過ごす事の出来る住み良い家づくりを得意としております。
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